2011年3月23日水曜日

むなしい恋/ロバート・ジョンソン


Love In Vain/Robert Johnson

そうだ、オレは女を追いかけて、駅に行った。
スーツケースを持って
そうだ、オレは女を追いかけて、駅に行った。
スーツケースを持って
話すのはつらいぜ
話すのはつらいぜ
愛ってものがすっかりムダになることだってある
オレの愛はすっかりムダになったんだ

オレの愛はムダになった。。。いつまでも何度も繰り返す

わら人形に釘を打ち込むように
オレの愛はムダになった。。。いつまでも何度も繰り返す

Love In Vain

ブルースは、呪い。
オレの愛はムダになった。。。呪い続ける。

歌っているのは、ロバート・ジョンソン
ロックの原点がここにある。人呼んで”キング・オブ・デルタ”
シカゴ・ブルースの総本山、嫉妬によって毒殺された男

Robert Johnson The Complete Recordings
これを持っていないブルース・ファンは、聖書を持たないキリスト教信者と言えるような決定的な名盤と言われている。
エリック・クラプトン、ローリング・ストーンズだってひれ伏した。

ロバート・ジョンソンが十字路で悪魔と出会ったという伝説が嘘か、本当か。
ブルースとはなにかを淡々と語る驚きを耳にしたら、その伝説を信じた方が幸福だと思うだろう。

実際には、友人たちがジョークで作り上げた伝説だが、そうは思いたくない。
ロバート・ジョンソンも、さまざまな苦悩を抱えていた男だった。その精神的な痛みを美しい音楽に転嫁させて表現していったのは、18年後に登場したエルヴィス・プレスリーに通じる逸話だ。
そう、そのセクシーな歌声は、エルヴィス登場まで18年もの長い間、待たなければならなかった。

ロバート・ジョンソンの生き方と作品の数々に触れずに通り過ぎるなんて、もったいなくてできないことだ。

Love In Vainが世に出たのは、1937年のことだった。

言葉に出来ないほど悲しくなったら、ブルースもいい。
浄化されるまで、呪い続けるブルースがいい。



Robert Johnson The Complete Recordings

1. 心やさしい女のブルース(テイク1)
2. 心やさしい女のブルース(テイク2)
3. ダスト・マイ・ブルーム\
4. スウィート・ホーム・シカゴ
5. ランブリン・オン・マイ・マインド
6. ランブリン・オン・マイ・マインド
7. いい友だちがいるならば(テイク1)
8. いい友だちがいるならば(テイク2)
9. カモン・イン・マイ・キッチン(テイク1)
10. カモン・イン・マイ・キッチン(テイク2)
11. テラプレイン・ブルース
12. 蓄音機ブルース(テイク1)
13. 蓄音機ブルース(テイク2)
14. 32-20型ブルース
15. ゼイアー・レッド・ホット
16. デッド・シュリンプ・ブルース
17. クロスロード・ブルース(テイク1)
18. クロスロード・ブルース(テイク2)
19. ウォーキン・ブルース
20. ラスト・フェア・ディール・ゴーン・ダウン

ディスク:2
1. プリーチン・ブルース
2. 審判の日を意のままにできたら
3. ストーンズ・イン・マイ・パスウェイ
4. ステディ・ローリン・マン
5. 4時からずっと遅くまで
6. 地獄の猟犬がつきまとう
7. スペードのクイーン(テイク1)
8. スペードのクイーン(テイク2)
9. 麦芽ミルク
10. ドランクン・ハーテッド・マン(テイク1)
11. ドランクン・ハーテッド・マン(テイク2)
12. ミー・アンド・ザ・デビル・ブルース(テイク1)
13. ミー・アンド・ザ・デビル・ブルース(テイク2)
14. ストップ・ブレイキン・ダウン・ブルース(テイク1)
15. ストップ・ブレイキン・ダウン・ブルース(テイク2)
16. トラベリング・リバーサイド・ブルース
17. ハネムーン・ブルース
18. むなしい恋(テイク1)
19. むなしい恋(テイク2)
20. 子牛のブルース(テイク1)
21. 子牛のブルース(テイク2)

<スウィート・ホーム・シカゴ>を聴いたら、耳がイク♪