2013年5月12日日曜日

ホリディズ・イン・ザ・サン/セックス・ピストルズ



HOLIDAYS IN THE SUN/THE SEX PISTOLS
私はパンクじゃないし、なぜ人が私のことをパンクのゴッドファーザーなどと考えるのか分からんのだよ。
お前さんならパンクをどう定義づける?

この言葉から連想されることっていうのは、若気の至りで取るに足らない犯罪を犯した若者くらいしかないじゃないか。
まあこう考えれば、私の小説の登場人物はみなパンクかもしれんが。
この言葉自体は50年代にはなかったんだよ。

強いて言うなら『理由なき反抗』の中で、ジェームス・ディーンの演じていた若者がそうだと言えんこともないだろう。

だがしかし、一体こいつはなんだんだろうな?
いわゆるパンク・ムーヴエントという奴は、メディアの産物だと私は思うな。
しかしイギリスのセックス・ピストルズに手紙を送ったことは事実だよ。
これは私が常に言ってることなんだが、女王に対して苛立ちを示す人間が2万人くらい集まらなければ、あの国は見込みがないからなんだ。

私がセックス・ピストルズを支持する理由は、もうなにもかもメチャメチャになった国に対して、彼らが非常に大切で建設的な批判を加えているからなんだよ。


ウィリアム・パロウズ 






騒音が部屋をきれいにしてくれる。空気清浄機のような音楽。「お前は悪い、ボクは正しいと」とは言わずに、敵対することなく越えて行く。「お前なんか知ったことか」ハハハ、面白い。
対立することを越えてピストルズは最後の一発を射ちこんだ。ベルリンの壁だって壊せるくらいの一撃だ。邦題は「さらばベルリンの陽」だった。
ホリディズ・イン・ザ・サン>は「他人の悲惨を踏み台にしたお手軽な休日だ」と夫が妻に言うところから始まります。怒りのボーカルは怒っているがギターは応援する、とてもエネルギーを使う音楽だが、これを騒音と言うのか、騒音だと言う言葉が騒音なのか、試されているような気がする。