That'll Be the Day / Buddy Holly
ザットル・ビー・ザ・ディ / バディ・ホリー
ビートルズもカヴァーしているロックンロール黎明期の名曲「ザットル・ビー・ザ・ディ」。歌っているのはバディー・ホリー。ビートルズが真似したバンドがバディ・ホリー&クリケットだ。
バディ・ホリー最初のヒット曲だ。
バディ・ホリーには憧れのスターがいた。バディは「俺たちはすべてエルヴィス(・プレスリー)のおかげだ」と語っていた。しゃくりあげるような裏声を用いて独特のアクセントをかもすヒーカップ唱法はエルヴィスを模擬したものだ。現代のロックにも通じる軽快なギターサウンドが特徴的で、バディ・ホリー&ザ・クリケッツはギター2本とベース、ドラムスでバンドを編成、60年代のロックバンドの原型となった。
ビートルズ、ザ・ローリング・ストーンズ、サーチャーズ、ホリーズを始めとする後継者に影響を与えた。特にビートルズは影響を受けたバンドだ。
ビートルズ、ザ・ローリング・ストーンズ、サーチャーズ、ホリーズを始めとする後継者に影響を与えた。特にビートルズは影響を受けたバンドだ。
バディ・ホリーは、エルヴィスが入隊しドイツに駐屯していた1959年飛行機事故で天に召された。実質わずか2年ほどの活躍だった。
最初のヒット曲「ザットル・ビー・ザ・ディ(いつの日か)」は、当時公開されたウェスタンの話題作、ジョン・フォード監督、ジョン・ウェイン、ナタリー・ウッド主演の名作「捜索者」のセリフから引用されている。
ジョン・ウェインは兄嫁に恋しているが恋慕の情を隠し通している。その娘がコマンチ族に誘拐される。娘を取り返すために長い旅に出る。
やっと見つけたときには酋長の妻になっていて、白人として生きることもできない娘に衝撃を受けたジョン・ウェインは、殺そうとするが、かってジョン・ウエインが助けた混血児に止められる。
このジョン・ウエインがボソっというセリフが「ザットル・ビー・ザ・ディ(いつの日か)」なのだ。
バディ・ホリーは、きっとジョン・ウェイン演じる男の孤独にKOされたのだ。
バディ・ホリーは、きっとジョン・ウェイン演じる男の孤独にKOされたのだ。
真っ暗な家の中、ドアのそばに立って青空の下の外の世界を見るジョン・ウエインの後ろ姿が印象的な映画だ。
バディ・ホリーはジョン・ウェインの胸中に寄り添って、何度も「ザットル・ビー・ザ・ディ(いつの日か)」と呟いたのだろう。
その思いは飛行機とともに飛んで行ったのか?