2011年6月26日日曜日

ワイルドで行こう / ステッペンウルフ


ワイルドで行こう BORN TO BE WILD
     / ステッペンウルフ STEPPENWOLF

なにかに取り付かれたようにして、風に挑んで行く・・・・BORN TO BE WILD風と戦うために生まれて来たように疾走する。




ステッペンウルフはドイツの文豪、ヘルマン・ヘッセの作品「荒野の狼」に由来する。

ステッペンウルフのリード・ボーカリストであり、リーダー的な存在だったジョン・ケイは、1944年生まれのドイツの出身。1958年、軍隊に入隊、ドイツに派遣されたエルヴィス・プレスリーと入れ替わるように、母親とともにカナダ(トロント)に移住する。ロックンロールに親しむ日々を過ごし、ジョン・レノンやミック・ジャガーがそうであったように、ジョン・ケイもロック・ミュージシャンをめざす。

ステッペンウルフに先立ち、スパローを結成するが金銭的な都合から1967年に解散。傷心のジョン・ケイに新グループ結成のチャンスを与えたのがダンヒル・レコードのプロデューサー、ガブリエル・メクラーだ。スパローのメンバー二人に、新メンバー、マイケル・モナーク(G)とベースのラシュトン・モレイ(B)を加えてステッペンウルフを結成する。

デビュー・アルバム「ステッペンウルフ」から「ピックアップした<ワイルドで行こう>が大ヒット映画「イージー・ライダー」のサウンドトラックに採用されたオープニングに使われたことでテーマ曲のような印象を与えて全米はもちろん、世界的に大ヒットした。

歌も演奏も一丸となったアグレッシブでソウルフルなプレイは聴けば聴くほど心を揺さぶる。その理由は当時、複雑化する傾向にあったロックミュージックの流れを汲み取りながらも、実はシンプルな構成でロックンロール本来の魅力をストレートに表現している点にある。実に素晴らしく巧みに考え抜かれた傑作なのだ。

それは「イージー・ライダー」の二人とジャック・ニコルソンが演じた弁護士の心根にフィットしていて、時代を射抜いた名曲と言えるように思う。



■イージー・ライダー

1.ザ・プッシャー(ステッペンウルフ)
2.ワイルドで行こう(ステッペンウルフ)
3.ザ・ウェイト(スミス)
4.ワズント・ボーン・トゥ・フォロー(ザ・バーズ)
5.イフ・ユー・ウォント・トゥ・ビー・ア・バード(ザ・ホリー・モダル・ラウンダーズ)
6.ドント・ボガート・ミー(フラタニティー・オブ・マン)
7.イフ・シックス・ワズ・ナイン(ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス)
8.キリエ・エレイソン(エレクトリック・プルーンズ)
9.イッツ・オールライト・マ(ロジャー・マッギン)
10.イージー・ライダーのバラード(ロジャー・マッギン)

1.THE PUSHER/STEPPENWOLF
2. BORN TO BE WILD/STEPPENWOLF
3. THE WHEIGHT/SMITH
4. WASN'T BORN TO FOLLOW/THE BYRDS
5. IF YOU WANT TO BE A BIRD/THE HOLY MODAL ROUNDERS
6. DON'T BOGART ME/FRATERNITY OF MAN
7. IF SIX WAS NINE/THE JIMI HENDRIX EXPERIENCE
8. KYRIE ELEISON/MARDO GRAS[WHEN THE SAINTS]/THE ELECTRIC PRUNES
9. IT'S ALRIGHT MA[I'M ONLY BLEEDING]/ROGER McGUINN
10. BALLAD OF EASY RIDER/ROGER McGUINN

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