2011年11月4日金曜日

LET IT BE / The Beatles


LET IT BE / レット・イット・ビー

ロックンロールは1954年に始まった。
ビートルズは、1970年4月10日にポール・マッカートニーの脱退を公表によって事実上解散した。

歌うこと、歌声にできることに生涯をかけたエルヴィス・プレスリーは、黒人と白人の垣根を破壊して、間違いなく社会を変えた。それを体験したのが「エルヴィス以前にはなにもなかった」と語ったジョン・レノンであり、ポール・マッカートニー、キース・リチャーズ、ミック・ジャガー、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーンたちで、音楽ができることを体験から学んだ彼らは、歌にできることに自分を賭けた。彼らはそれぞれにオリジナリティーを打ち出し、それぞが光り輝いている。

歌うこと、歌声にできることに自分を賭けたエルヴィス、
歌にできることに自分を賭けたビートルス
エルヴィスとビートルズの決定的な違いがそこにあり、それゆえ違う道を歩んだ。

「エルヴィス以前にはなにもなかった」とは・・・彼らが学んだことは、「君のままでいんだよ」ということだった。つまり君がやりたいようにやればいいんだ。他人に迷惑さえかけなければね。・・・吉田拓郎が<ビートルズが教えてくれた>で歌ったことだ。

そのビートルスが、幕引きに歌ったのが<LET IT BE>である。

なんともすごい★★★★★ 歌舞伎なら大見得切った花道である。事実はともかく偶然の出来事であったにしても、このタイミングでの解散には震えが来て、拍手喝采さえできなくなる。
一方のエルヴィスは1969年には、長い映画生活に別れを告げ、ステージにカムバック、本来の自分を取りもどしたが、そのステージで取り上げた一曲が、<LET IT BE ME>だ。 MEがあるとないとで意味が全然変わるが、そのままエルヴィスとビートルズの違いに通じていて楽しい。
それにしてもエルヴィスがいなkればビートルズはなかったというように、両者から発信された「あるがままに」というメッセージは胸を打つ。



そうして、もうひとり「あるがままに」生きて去ったヒーローがいる。ビートルズが好きで、社名までビートルズのアップルを使ったアップル社のスティーブ・ジョブズ氏である。コンピュータに道を発見し、気がつけばiPod、iTunesで、音楽配信のカリスマになっていた。その生き様からも<LET IT BE>が聴こえてくる。彼らは <BE~存在のあり方>で愛と勇気を贈ってくれた。私たちは決してそれを忘れてはいけない。

クレージーな人たちがいる
反逆者、厄介者と呼ばれる人たち
四角い穴に 丸い杭を打ちこむように
物事をまるで違う目で見る人たち

彼らは規則を嫌う 彼らは現状を肯定しない
彼らの言葉に心をうたれる人がいる
反対する人も 賞賛する人も けなす人もいる
しかし 彼らを無視することは誰にもできない
なぜなら、彼らは物事を変えたからだ
彼らは人間を前進させた

彼らはクレージーと言われるが 私たちは天才だと思う
自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが
本当に世界を変えているのだから。

Think Different(アップルCM)

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